健康マイスターが導く、健康増進・疾病予防サービスの世界
- これまで日本の医療は、「病気を治す」という目的の下に進化を進め、世界トップの平均寿命を実現してきました。しかし一方で、他人の手を煩わさずに自立して行動できる期間である「健康寿命」という視点で見ると、残念ながら先進国の中では劣位な状況にあります。誰しもが、本来は平均寿命ではなく、健康寿命を伸ばすことを望んでいるはずであり、健康な国民が末永く活力ある社会生活を送ることにより、国も国民生活も一層豊かになると考えられます。
- 当協会が構想するのは健康増進・疾病予防が充実した社会の創出であり、これまでの病気治療に偏った医療体制を、医師以外の多様な方々も国民の健康の維持向上に向けた各種支援を連携して行える仕組みを構築することにより、それを実現しようとチャレンジするものです。そのためには、個々人の健康状態を検査測定・モニタリングし、そこからその人に合った健康増進のための生活指導箋(食事、運動、生活習慣等での行動の指針)を専門医師が作成し、その指導箋に沿って個々人が専門家たる「健康マイスター」の日常的な相談、サポートを受けて実践していくことにより実現していくような社会の仕組み構築を目指していきます。健康増進の為には医師のみならず歯科医師の役割も非常に重要となります。
- 「健康マイスター」は、健康を維持するために十分な知識と能力を持つ医師や歯科医師とそれを有しない者との間に立ち、その情報を橋渡しするという役割を担う為の知識を持った資格者です。個々人の生活指導箋・個別プログラムは、医療専門家の評価をパーソナルヘルスレコード(PHR)やAIによる診断技術など先端のデジタル技術を活用して提供されます。対象者が未病状態から健康を維持するための生活改善支援は、健康マイスターが協会の配信するコンテンツなどを用いて個別サポートする体制を確保していきます。
- また、健康マイスターは医師及び歯科医師などで随時情報交換が可能となる連携サイト「スモールメディカルコミュニティー(SMC)」に所属します。これにより健康マイスターは医療専門家と対象者の間を橋渡しすることとなり、対象者が専門的な医療情報に接する障壁を低くします。
- このような仕組みにより、健康状態の評価、未病の段階での改善、健康な身体の育成、そして健康状態の維持向上に寄与します。
健康マイスターとは
- ・ 治療等の医行為を伴わない医学的エビデンスに基づいた健康増進・疾病予防の知識を有する実践者
- ・ 取得した知識、医療専門家との連携体制を用いて関係する方々(顧客・家族・友人・従業員など)の健康増進・疾病予防の活動を支援する者
- ・ 協会が主催する養成講座を受講して健康増進・疾病予防の知識を取得し、資格認定試験に合格した者
健康マイスター資格取得の対象者
- ・ 健康マイスター: 健康づくりを目指す全ての方
- ・ 健康マイスタープロ: 健康マイスター資格取得者のうち、医療上の何らかの資格を有する方
健康マイスターの活動
- 1. 自らが健康増進・疾病予防行動を実践
- 2. 周囲の方にこれらの情報を提供する
- 3. 健康増進・疾病予防を実践する方の支援をする(産業医支援を含む)
- 4. SMCに属し、クライアントの問題解決を医療者から受け取り、橋渡しとして情報提供する
- 5. 状況に応じてクライアントを適切な医療機関に紹介する
健康マイスターと医療者の連携体制
- 健康マイスターは、協会が指定する施設医療機関の医師・歯科医師その他の医療資格取得者との連携(SMC)に参加します。
- その連携は随時コンタクトが可能で、クライアントからの疑問や健康支援におけるアドバイスを受けることができます。
健康マイスターの活躍する社会がもたらす価値
- 「予防価値は社会保障価値を上回る」
- 健康で豊かな生活を謳歌し、ピンピンコロリの人生を手に入れることは、平均寿命=健康寿命を達成することです。このことにより得られる価値は、クライアントにとっての健康で豊かな生活、およびその周囲の方々にとっての介護負担の軽減、そして病気治療に支払われている社会保障費用の抑制です。
- 日本は憲法第25条が規定する生存権の規定により社会保障制度が整備され、健康保険制度は国民に医療機会の提供において寄与しましたが、その反面国民は医療受診が安価なものとして認識するようになりました。
- 併せて医療内容の高度化に基づき、社会保障における医療支出は国家予算を圧迫する大きなものとなりました。
- この状態は近い将来においてこの制度が破綻することを意味しています。
- 今社会は、病気=治療から、健康=予防の概念へと変革をしなければなりません。
- 健康マイスターの活躍は、医学の知識を健康を維持するために活用する礎となります。
健康マイスター養成講座詳細